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【ハワイニュース】ワイキキの犯罪 ホームレス問題に懸念

新型コロナのパンデミックが収まり、再び観光客が増えてワイキキにも活気が戻ってきた一方、犯罪やホームレスの問題が大きくなってきているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

ホノルル市検察官のスティーブン・アルム氏は、「パンデミックの時よりも犯罪は確かに増加してきています。もう安全だとは感じられないようになっているのいうのは問題です」と述べている。

ワイキキでの安全について開催された、タウン・ホールでのミーティングにおいてアルム氏は、「犯罪の多くは常習犯によるものです。ワイキキの店で窃盗をした犯人を調べたところ、彼らは毎日ワイキキに行き窃盗を繰り返していました」と報告した。

元ジャーナリストで、ワイキキに住んでいるジョン・ドイツマン氏によると、ワイキキの犯罪常習者たちは、ワイキキ交番とカパフル・アベニューまでの区間を縄張りとしているという。

「逮捕者の63%は常習犯で、行動に深刻な問題を抱えています。42%は重い有罪判決を受けており、本当に危険な人間たちもいるのです」

また、犯罪の増加は、路上生活者の増加との関連が認められているという。

ある非営利団体の調査によると、ワイキキとホノルル東部の路上生活者の数は、昨年の424人から今年575人まで増加している。

ホノルル市長によって任命された住宅問題担当のトリッシュ・ラ・チカ局長は、「通りは家ではありません。路上で生活することによって、犯罪行為や薬物使用に巻き込まれるだけでなく、警察に捕まるような、その他様々な要素にさらされることになるのです」と述べている。

アルム検察官は、窃盗などの軽微な犯罪であっても、常習犯に対しては重い刑を科すことで対応したいと考えているという。

また、ダウンタウン地区で行われている「除草と種まき(Weed and Seed)」プログラム(悪いものを取り除き良いものを育てるという趣旨のもの)をワイキキでも行いたいとしている。

このプログラムで、路上から犯罪者を減らすために、検察が犯罪者に対して高額な保釈金を設定することが可能となる。

州議会は今年、Weed and Seed プログラムに対して30万ドル、路上生活者支援プログラムに対して200万ドル近い予算を承認している。

トミー・ウォーターズ市議会議長は、「ワイキキで起こっている事態に対して、住民は本当に懸念しています。ワイキキはハワイ経済にとって、金の卵を産む金のガチョウです。訪れる人にとっても、働く人にとっても、そこで暮らす人にとっても、安全な場所であって欲しいものです」と述べている。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2022.5.27)

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