【ハワイニュース】ホノルル警察新署長の息子が暴行容疑で逮捕 当初公表しなかった警察に批判の声
今週月曜日にホノルル警察の新署長に決定したアーサー・ジョー・ローガン氏が5月25日(水曜日)に記者会見を開き、息子が暴行罪で逮捕されたことを発表するとともに、事件に同氏が関与することはないと述べたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ローガン氏はまだ正式に署長に就任しているわけではないが、息子の事件の捜査に関わることはないことを明確にしたいと述べたという。
ゼイン・ローガン容疑者(36歳)は5月24日(火曜日)午後5時ごろ、アラモアナ・ビーチ・パークで、手工具で男性に暴行を加えた第2級暴行罪の容疑で逮捕された。
一緒にいた41歳女性も同容疑で逮捕されているが、ローガン容疑者とその女性は、被害者男性と知り合いだったと見られている。
当初、メディアには発表が行われなかったが、情報を手に入れた一部メディアがホノルル警察に問い合わせた後、正式発表された。
通常、メディアに逮捕が発表されないのは、特別な配慮を必要とする一部の事件に限られており、今回の事件がなぜこのような対応となったのか、疑問の声が上がっている。
ローガン氏の記者会見でこの質問が上がり、現在暫定署長を務めているレード・ヴァニック氏がこれに答え、この事件について特に他の事件と異なる対応が取られてはいないとしたものの、息子が逮捕されたことをローガン氏に連絡したことは認めた。
また、この事件について当初「無公表」と分類されていたことも認めている。
ヴァニック氏は、逮捕を発表することで捜査に支障が出る懸念があったためとしているが、どのような支障かについて詳しく説明することはなかった。
「このような事件が起こった場合には、情報を公開する前に内部と外部に適正な通知を行うことは通常のやり方です。他の事件と同様に適正に対応を行なっています」
これに対して、元ホノルル警察副署長のジョン・マッカーシー氏は、情報を公開しない事件というのは、未成年事件や性的暴行など一部の事件に限られており、今回の事件の内容が公開されなかったのは通常のやり方ではないと述べている。
「単にミスだったというわけはありません。誰かが情報を隠したいと思ったのでしょう。まだ就任していない新署長のせいではありません。ホノルル警察内のカルチャーが非難されるべきです。すべては透明性の問題です。この件はこれまでの問題を象徴しています」
ローガン氏は記者会見で、逮捕以来息子と話していないこと、息子が問題を抱えていることを公表した。
「親としては心が痛みます。私たちは長い間息子の問題で苦しんできました」
また、今回の記者会見で市民へ伝えたいことがあるという。
「自分の行動に責任を取らなければならないということを息子に理解させたいと思います。私はすべての人を平等に扱います。息子に対して特別扱いはしません。今後もこのやり方でやっていきます」
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写真:Al Mueller / Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.26)