ワイキキのカイマナビーチにいる子モンクシールのプアラニが間もなく離乳するため、別の場所への移送が計画されているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
プアラニは、離乳後、カイマナビーチで生まれた他のモンクシールと同様に、より離れた場所に移される予定となっている。野生生物当局は24日(水)、広範なリスク評価を経て、にぎやかなワイキキビーチから別の場所へプアラニを安全に移送する計画がすでに進行中であると発表した。
米国海洋大気庁(NOAA)は、これを実行することによって、プアラニは、大勢の海水浴客ではなく、他の幼いモンクシールと一緒に野生で成長することができると述べている。
NOAA オアフ島水産海洋野生動物責任コーディネーターのアライリマ・ギブソン氏はニュースリリースで、「州、郡、非営利団体のパートナーと緊密に連携して慎重に評価した結果、特にこのように混雑した場所で慣れることのリスクを考えると、プアラニにとって最善の選択肢は移転することだと判断した。カイマナビーチの絶滅危惧種であるハワイアンモンクシールを守るために尽力してくれた素晴らしいコミュニティと大切なパートナーに大きな感謝を捧げたい。我々全員で、モンクシール母娘のための安全な保育場所を作った。授乳段階から独立したモンクシールに成長する過程を観察できるのを楽しみにしている」と述べた。
離乳したばかりのモンクシールは好奇心旺盛で感受性が強いため、プアラニが水の中で人と接するように仕向けることは容易であり、これを防ぐことが彼女のためになると関係者は考えている。
しかし、プアラニが離乳する正確な日はわかっていない。NOAAによると、プアラニの安全のため、移転先は非公開とする予定となっている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.5.25)