日刊サンWEB|ニュース・求人・不動産・美容・健康・教育まで、ハワイで役立つ最新情報がいつでも読めます

ハワイに住む人の情報源といえば日刊サン。ハワイで暮らす方に役立つ情報が満載の情報サイト。ニュース、求人・仕事探し、住まい、子どもの教育、毎日の行事・イベント、美容・健康、車、終活のことまで幅広く網羅しています。

デジタル版・新聞

ニュース 新型コロナウィルスに関する最新ニュース

新型コロナ探知犬、非常に高い的中率

新型コロナ探知犬、非常に高い的中率

マウイを拠点とする非営利団体、アシスタンス・ドッグス・オブ・ハワイのエグゼクティブディレクター、モーリーン・マウラー氏は20日、クイーンズメディカルセンターで現在進行中の「新型コロナウィルス探知犬」養成実験について有望な結果を報告した。

3歳のラブラドールレトリバー、テスは、手術のためにクイーンズメディカルセンターに来院したある患者をスクリーニングした。患者は、新型コロナ感染有無の確認のため、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査を受けていた。モーラー氏によると、テスはスクリーニングを始めてから2週目に85人以上の患者をスクリーニングし、これまでのところ100%の正解率を示している。マウラー氏は「研究の目的は、空港、学校、病院などの公共の場で、新型コロナウィルス探知犬の実用性や可能性を示すことだ。我々は州や郡の職員と連絡を取り合い、プログラムを拡大するため、関係する各機関とプロトコルを共有したいと思っている」と話した。

この研究に参加しているのは、ラブラドールレトリバーのテスとセイディ、ゴールデンレトリバーのサムソン。研究の初期段階では、患者の首の汗を含んだガーゼを使用し、新型コロナウィルスの匂いの有無を知らせるよう犬を訓練した。クイーンズは、PCR検査で来院した数百人の患者から採取した汗をサンプルとして提供した。

研究に参加した犬は、汗から放出される他の何百種類もの匂いと新型コロナウィルスの匂いを区別する方法を学んだ。犬は迅速に学習し、先月、数百人の患者からの採取した汗サンプルを使用した二重盲検試験を含む第2段階が完了した。犬は陽性のサンプルを100%近い正確さで識別し、陰性のサンプルは正しく無視したという。研究結果は査読付きのジャーナルに提出される予定。

マウラー氏は以前、尿サンプルを使用して細菌感染を探知するよう犬を訓練する研究を実施したが、今回のトレーニングのプロセスは先の研究と類似していると述べた。犬は3億個以上の匂いの受容体を持っており、1兆分の1の匂いまで検出できる。訓練された新型コロナウィルス探知犬は、空港、病院、生活支援センター、学校など公の場所で追加のスクリーニングを提供する可能性がある。

(日刊サン 2021.05.21)

シェアする

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial
Twitter
Visit Us
Instagram