マスク着用義務に旅行者混乱 ハワイ州法とCDC推奨事項矛盾
ハワイ州のマスク着用義務が、本土から来た旅行者に混乱や反発を引き起こしているとA P通信が報じている。CDC(米国疾病予防管理センター)は先頃、ワクチン接種を受けた人々に対してマスク着用の推奨事項を変更した。しかしハワイ州では、ワクチン接種の有無にかかわらず、公共の屋内及び屋外でのマスク着用義務が引き続き適用されている。
小売業者のティナ・ヤマキさんは、顧客にマスク着用を促すと「地元の州ではマスク着用義務がなく、CDCはワクチン接種後のマスク着用は必要ないとしている、と返される」という。しかし、CDCが提供しているのは推奨事項であり法律ではないため、本来ならば旅行客はハワイ州法に従わなければならない。
一方、コストコ、ウォルマート、ターゲットなど、ハワイにも店舗を構える大手チェーン店がワクチン接種済みの顧客に対するマスク着用義務解除を発表したため、混乱はさらに複雑化している。デービッド・イゲ知事は「ワクチン接種の可否見極めが難しいため、ハワイ州では今のところマスク着用義務は有効だ」と述べている。
(日刊サン 2021.05.21)
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