全ての公立学校の対面授業が完全再開 ハワイ州教育局発表、8月3日から
全ての公立学校の対面授業が完全再開 ハワイ州教育局発表、8月3日から
新型コロナウイルスの流行により、ハワイの公立学校がリモート授業に移行してから1年以上が経過した。DOE(ハワイ州教育局)は17日、8月から通常通りの対面学習を再開することを明らかにした。
クリスティーナ・キシモト教育局長は保護者宛の通知の中で「12歳以上の子どもを対象としたワクチン接種と継続的な安全対策を実施しながら、8月3日からハワイ州の全ての公立学校は通常通りの対面学習を再開する」と述べた。これにはクラブやバンド、陸上競技などの課外活動も含まれる。2020~21学年度末の時点では、ほとんどの学校が少なくとも一部の授業をリモートで行っていた。
2020年6月以降、学校教育関係者800人以上の新型コロナ感染が確認されていたが、DOEの施設内での感染はなかった。ハワイ州教師協会のコーリー・ローゼンリー会長は、州の計画を支持し、保護者と生徒に今後の見通しを明確に示すことを明らかにした。ローゼンリー会長は「これ以上対面授業が制限された場合、子どもたちの社会的な学習に支障をきたすだろう」と話した。
DOEの広報担当者は「完全なリモート学習は提供しない」と述べている。例外を設ける必要がある場合、家族は学校と協力することができるものの、「コロナ感染への恐怖」という理由によるリモード学習は例外として認められない。ローゼンリー会長は「全ての子どもたちを直ちに学校に復帰させるのは難しい」と考えており、「教師とカウンセラーは、初日に何人の子どもが登校したかを確認し、学校に来ない子供たちを励ますためにできる限りのことをすべきだ」と述べた。
キシモト教育局長は「子どもと職員の安全は依然として最優先事項だ」とし、「州内の全ての公立高校は医療関係者と協力し、生徒や家族にワクチン接種を提供している。中学校にも間もなくワクチン提供サービスが導入される見込みだ」と話した。
ハワイ・ニュース・ナウの報道によると、DOEの決定に賛同する保護者の1人は「リモート授業は実際には上手くいってないと感じている。もっと早く通常の対面授業に戻るべきだったのでは。子どもの成長過程における社会的な学習は最も重要な要素の1つだ」と話した。
(日刊サン 2021.05.18)
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