ジョシュ・グリーン州知事は11日(木)午後2時、州保健局のケネス・フィンク局長、州疫学者のサラ・ケンブル氏とともに、連邦政府の公衆衛生上の緊急事態「COVID-19」の終了についての記者会見を行ったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
フィンク局長は、「公衆衛生緊急事態の終了により、COVID-19は感染爆発から風土病に移り変わった。それは最悪の状況が去ったと意味するが、COVID-19はまだ存在しており、私たちが一緒に生きていく必要があるものだ」と述べ、引き続き警戒を続けることが重要であると語った。
グリーン知事は、ハワイの市民がパンデミックを乗り越え、国内で最も低い死亡率で済んだことを評価するとともに、マスクを着用し、政府の指示に従い、予防接種を受けた住民に感謝の意を表した。また、「本当に忘れられない出来事だった」と述べ、最も暗い瞬間に立ち向かった医療従事者に敬意を表した。
ケンブル氏は、一般市民のコンプライアンスと理解への感謝を表明した。また、無料の予防接種は当面継続され、州保健局は連邦政府関係者と協力し、ワクチンへの公平なアクセスを継続することを約束すると説明した。なお、メディケイドに加入している人には、2024年9月までCOVID-19の検査と治療が無料で提供される予定となっている。
ケンブル氏は、保険会社に対する連邦政府のガイドラインが変更された場合、自宅での検査が無料で受けられなくなる可能性があると指摘した。米国疾病管理予防センター(CDC)の無料検査ロケーターでは、低料金または無料の検査を提供している施設やプロバイダーを検索することができる。
https://www.cdc.gov/icatt/testinglocator.html
ハワイの検査施設は下記を参照。
CDCは、症例データの信頼性が低くなるにつれ、検査陽性率などの報告を中止する予定だが、ハワイ州保健局は、地域のデータ収集を継続し、州内のCOVID-19の傾向を認識できるよう公開ダッシュボードを維持するとしている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.5.12)