新型コロナウィルス感染抑制対策の一環として、823人の犯罪者が矯正施設から早期釈放されたが、すでに数人が犯罪を起こして再逮捕されている。

アモス・フィリポ（41歳）は、自動車窃盗罪で裁判を待っていたが、3月27日に裁判所が釈放を認めた。

彼は釈放から3日後にコンビニエンスストアにて窃盗、4月29日には女性に対して身体的危害を伴う脅迫をした罪で起訴された。

フィリポは18件の有罪判決の犯罪歴があり、その内2件の強盗、3件の薬物犯罪、家庭内暴力、建築物損害、飲酒運転などである。

また、バニティ・スア（27歳）は、執行猶予中の保護観察違反により3月から刑務所にいたが、4月8日に釈放された。

釈放後スアは2人の男性共犯者とともに4月22日、ワイパフで自動車強盗を起こし再逮捕された。

スアには、3つの犯罪歴がある。

スカイ・タラモア（29歳）は4月15日に釈放されたが、4日後にチャイナタウンでの強盗の容疑者として再逮捕され、薬物使用も発見された。

タラモアには薬物犯罪が4件、暴行罪3件、その他窃盗などの犯罪歴がある。

ホノルル検察局によると、コロナ対策として刑務所や拘置所から釈放された囚人の中で少なくとも12人が新しい犯罪を起こし起訴されている。

ハワイ州の矯正施設ではコロナ感染が確認されていないにもかかわらず、現在までで合計823人が釈放されている。

ハワイ州検察局は、コロナ対策としての早期釈放を一時停止するようにハワイ最高裁判所に求めている。