フィラデルフィアに住むダナ・ドノフリーさんは、乳がんという診断を受けた4年後の2014年、「アナ・オノ」という下着ブランドを立ち上げた。
乳がんを患った女性の乳房にぴったりとフィットするブラジャーが特徴だとフォックス・ニュースが伝えている。
サバンナ芸術大学でファッションデザインを学んだダナさんは、28歳の時に乳ガンで摘出手術を受けている。
「手術をした後に、私の体にフィットして、しかも美しいブラジャーを見つけることは本当に大変だったのです。胸がどんな状態であっても、自分の体を大切にしたいと思っていました。それが自分のブランドを立ち上げるエネルギーの源となりました。乳がん患者のユニークな体にフィットする、ユニークなブラジャーが『アナ・オノ』ブランドなのです」と述べている。
同ブランドのブラジャーは、全方向ストレッチ素材で作られており、内側には、それぞれの乳房の形に合うパッドを入れられるようにスリットが作られているという。
また、手術前用、放射線治療用、手術後用などの治療別に分かれているだけでなく、乳房再建、乳房切除、乳腺腫瘤摘出、乳房摘出など、形態別にもなっている。
デザインも、フェミニンなものからスポーティーなものまであり、サイズも様々だ。
乳がん患者からは、「求めていたものが見つかって本当に嬉しい」という喜びの声が届いているという。
一部の医療保険では購入費がカバーされるものもあり、是非保険会社に確認してほしい。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.10)
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