ミリラニにあるスターバックスの従業員の一部は、ハワイ州内のスターバックス店舗で初めてとなる組合加入を目指していたが、従業員投票の結果、否決されたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ミリラニ・タウン・センターにあるスターバックス店舗の従業員が見守る中、5月2日(月曜日)に従業員投票の結果が読み上げられ、8対7で否決されたという。
アメリカ国内にあるスターバックスの中でおよそ50店舗が組合に加入している。
今年1月に、ミリラニ店が1週間の店舗閉鎖を予定し(実際に閉鎖となったのは3日間)、その間バリスタとスタッフは、一時的に近くの別の店舗での勤務をなったが、勤務時間は大幅に短縮された。
それを機会に、従業員の一部から組合に加入するという声が上がり、活動が始まったという。
ネイト・ジャラミロさんもその1人だが、今回の結果にショックを受けたという。
「従業員全員、ロビーに集まってPCの画面で投票結果が発表されているのを見ていました。結果を聞いてみんなで見つめ合い、涙を流しました」
バリスタのアリシア・マッキンレーさんも、「ミリラニ店の現在の従業員、そして将来の従業員のために組合に加入したいと思いました。適正な時給と勤務時間、そして従業員とともに働いてくれる上司がいるような状況にしたいと思ったのです」と述べている。
アメリカ全土のスターバックスの店舗で、およそ250店舗から組合加入の申請が行われたが、ハワイ州からはミリラニ店のみだったという。
スターバックス社は、従業員が組合に加入する権利を尊重するが、組合のない状態の方が会社としてうまく機能するだろうと述べている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.4)