今、ホノルルのさまざまな店舗で購入できるテッズ・ベーカリーのパイやケーキが、もうすぐ買えなくなるとKHON2が伝えている。
テッズ・ベーカリーでは、パイやケーキに欠かせないデンプンの調達が困難になったために卸売販売を停止するという。
デンプンの供給不足は、その他の食糧供給不足と同様に世界中で起こっており、労働力の問題と輸送の遅れが原因となっている。
たかが材料のほんの一部と思われるかもしれないが、パン作りではレシピは料理術そのものなのだ。
テッズ・ベーカリーのオーナーであるトレイ・ナカムラ氏によると、同社で使用しているデンプンがもう製造されなくなってしまったという。
別のデンプンで試みたものの、今までと同じ質が保てず、卸売販売の停止の決定となってしまった。
KHON2が取材した別のベーカリーでは、現時点では必要なデンプンを確保することができているものの、価格が高騰しており、もし材料を変えることになればレシピが使用できなくなるという。
テッズ・ベーカリーの製品は、フードランド、タイムズ、ドンキホーテ、タムラズなどで26年間も販売されてきたが、今後それらの店舗で手に入れることができなくなる。
サプライチェーンの問題が解決したとしても、ナカムラ氏は卸売販売を再開できるかどうかわからないという。
卸売販売は5月20日で停止される予定となっているため、もしテッズ・ベーカリーのパイやケーキを希望するのであれば、できるだけ早めの購入が推奨される。
それ以降は、オアフ島のノースショアにあるサンセット・ビーチの向かいの店舗でのみ販売となる。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.4)