カナダのアルバータ州でこのほど、献身的な79歳の男性が美容学校を訪れ、妻の身だしなみを助けるためヘアスタイリングのレッスンを受けた。男性はDelmar College of Hair and Estheticsを訪れ、校長のキャリー・ハンナ氏に「カーリング・ワンド（髪をカールする道具）の使い方を学びたい」と話した。男性は妻がいつも自分で髪をカールしようとして失敗しているため、何かアドバイスが欲しかったという。

その後、男性は学生やマネキンでカーリング・ワンドの使い方と肌の手入れの方法、マスカラを上手く塗るポイントを教わった。ハンナ氏は「高齢の妻を助けたいという、男性の心からの願いにとても感動した。彼は財布から妻の写真を取り出して皆に見せ、彼女がいつもどれほど美しく、賢い女性であるかを語った」と話した。男性はその際「妻は外見に常に誇りを持って大事にしている。彼女にとって大事なことは、私にとっても大事だ」と話したという。5月に80歳になるという男性は、カーリング・ワンドを使ったヘアセットの仕方とマスカラの塗り方のレッスンを約１時間にわたって受けた。

ハンナ氏は次のように語った。「高齢の男性が美容学校を訪れ、ヘアスタイリングのレッスンを受けたいと申し出ることは非常に勇敢な行動だと思う。私たちは本当の愛がどのように見えるかということを知った。ソーシャルメディアの写真ばかり見る今の時代に、人間の本物の愛のしぐさを見るのは本当に素晴らしい体験だった」