オアフ島ワイマナロで、第二次世界大戦時の迫撃砲弾と手榴弾6個が見つかった。これらの不発弾は一部の住民がビーチアクセスとして利用している地域に散在しており、軍関係者や州保健当局は注意を呼びかけている。
ハワイ・ニュース・ナウが伝えるところによると、これらの不発弾が見つかった場所はベローズ空軍基地の最南端、ワイマナロ・ベイ・ステート・レクリエーション・エリアの北に位置する。一般人は立ち入り禁止とされているが、軍によると、立ち入り禁止の標識はほとんどないとのこと。また、ハワイ・ニュース・ナウの調査によると、この地域にはハイカーやホームレス、オフロードを走る人々がよく出入りしているという。
今回の現場は、かつて都市戦訓練キャンプの中心地であった約140エーカーの敷地で、技術者により6発の弾薬が発見された。なお、清掃活動は数十年前から行われているにもかかわらず、当局はまだ不発弾が残っている可能性が高いとみている。
「GSIカンパニー」のシニア・プログラム・マネージャーであるローレンス・デブリーズ氏によると、大規模な撤去作業は90年代後半から2000年代前半にかけて行われたという。「全体を網羅する撤去作業ではなかった。昨年の夏には、さらに追加的な特性評価を行い、発見は続いている」
州保健局は、この状況を公共の安全に対する脅威だと警戒している。同局の環境専門家スヴェン・リンドストローム氏によると、現場のビーチには州立公園から簡単にアクセスでき、また、ワイマナロからも小川に沿って通り抜けられるエリアがあるという。
こうした懸念から、軍は敷地の周囲に約二十枚の看板を設置し、隠れた危険性を警告することにした。また、軍はフェンスで囲むことも提案したが、地域住民の強い反対を受け、断念した。
これらの周辺地域では、砂の城を作るなど、ビーチを掘り起こす行動をしないよう住民に呼びかけている。
修復諮問委員会共同議長のクイケ・カマケア・オヘロ氏は、「私は漁師だ。子どもたちと一緒に網を引きずっていたら、不発弾を拾って爆発させてしまい、片足がない状態で帰ってくることになるかもしれないと思うと恐ろしい」と述べた。
リンドストローム氏は、残留軍需品が何らかの形で湾に流れ着く可能性について指摘し、「人々が水中で軍需品のようなものを見たという話を聞いている」と述べている。
当局は、もし不発弾などの古い軍需品を発見したら、絶対に触れずに、慎重に後ずさりしながら、すぐに911に通報するようにと警告している。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.4.28)