3年間行方不明だったペンシルバニア州のオカメインコが、教会で発見されたとフォックス・ニュースが伝えている。
数年間単独で暮らしていた後に無事に発見されるペットの鳥は珍しいが、これはちょっとした驚きと(ほぼ)ハッピーエンドの話だ。
ペンシルバニア州エフラタの家族が飼っていたオカメインコが、約3年前に家から逃げ出し、そのままになっていた。
最近、ランカスター郡のキリスト合同メソジスト教会で働く女性が、敷地にいたオカメインコを発見した。
教会の秘書をしているルイーズ・ダンカンさんは、そのときの様子を、「羽が黄色、頬はオレンジ色のその鳥は、動かず、飛び去ることもなく、ただじっとこちらを見ていました。これはペットに違いないと思ったのです」と語っている。
ダンカンさんが、動物保護団体ORCA(Organization for Responsible Care of Animals)に連絡して助けを求めたところ、同団体の職員が駆けつけ、鳥を安全な容器に入れることができた。ORCAは、鳥を元の飼い主に返すことを検討し、写真をフェイスブックに投稿したところ、すぐに、教会から15マイルほど離れたエフラタの家族から反応があった。そのメッセージによると、3年前にペットのオカメインコの「ラッキー」が逃げ出しており、この鳥がそうかもしれないという。ORCAにラッキーの写真も送ってきた家族は、この鳥の正体を確かめるため、1960年代のテレビ番組「アンディ・グリフィス・ショー」のテーマソングを聴かせてみてほしいと言ってきた。ORCAが試してみたところ、なんとオカメインコはその曲を聴くと、踊りながらさえずり始めたのだ。
同団体職員のリビー・ラネルズ氏は、「ラッキーの家族が本当に心配していたことがわかって、とても嬉しかったです。ラッキーが3年間生きてこられたのは、とても信じられないことで、無事だったことを喜んでいます」
フォックス・ニュースが元の家族にコメントを求めたところ、最初の飼い主の一人であるジェイセン・アリアガさんから返事があり、「息子がまだ幼児だったときに、ラッキーを買いました。1年間ほど飼っていましたが、息子がちょっとドアを開けたすきに、逃げてしまったのです」と語った。現在、家族は狭い場所に住んでいるため、鳥を引き取ることができず、それが本当に残念だという。
ORCAはフェイスブックの投稿で、「ラッキーをオフィスのペットとして飼うことにしました。この数年、いろいろなことがあったでしょうが、これからは安定した生活を送らせてあげたいと思います」と述べている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.25)
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