新型コロナウィルス感染対策として学校閉鎖が行われたことで、ハワイ州の学校では学力が低下したという結果が出ている、とホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
州教育局が発表したデータによると、昨年度の2学期の結果では複数の地域で子供たちの学力に低下が見られ、学習と出席率に問題が出ているという。
昨年8月3日から10月8日の1学期、そして10月18日から12月17日の2学期で、英語と算数/数学で落第点をとる生徒が増えたという。
さらに、キンダーガーテンから8年生までの公立学校生徒児童の英語と算数で、全米平均と比べて劣っているという。
しかし、1学期と比べて2学期には改善している傾向が見られる。
- 英語では、小学生の52.9%と中学生の61.3%で学力の遅れが見られる
- 算数/数学では、小学生の60.5%と中学生の62.3%で遅れが見られる
また、慢性的に欠席する危険性のある生徒児童も増えており、出席率でも問題が出てきている。
学校閉鎖が行われた昨年、子供たちの学習機会に大きな影響があったことが明らかになったが、その影響は特に、ヒスパニック系住民、ハワイ先住民、そして太平洋諸島出身の生徒たちに顕著だという。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.21)