ハワイで暮らす多くの市民にとって、不動産所有者になることは一つのゴールだが、住宅価格が上昇を続けている中で、非常に困難になってきている。
住民により手頃な価格の住宅を供給できるよう、州政府が法整備を進めるべきだという意見が政治に携わる人々から出ているとKHON2が伝えている。
現在、一戸建て住宅の価格が高騰しており、ホノルル不動産業界から提出された3月の報告書によると、昨年同時期比で21.1%も上昇しており、中間価格は115万ドル(およそ1億4,560万円)となっている。
不動産業者のダニエル・ウル氏によると、一部の人は一戸建てではなく、コンドミアムを考えているという。
「以前は一戸建てと比べ、コンドミアムの方が人気が低かったのですが、今では非常に需要が増えてきています」
しかし、コンドミアムの価格も上がっており、現在では中間価格が515,000ドルで、昨年3月と比べると14%もの上昇だという。
一戸建てだけでなくコンドミアムの価格も上昇している現在、新築物件の抽選に望みを託す人も多い。
アリッサ・バウティスタさんは、数カ月間も住居を探しており、5件に購入申し込みをしたが、他の買い手との価格競争で敗れていて、市場に十分な住宅が供給されていないことが原因ではないかと考えている。
州上院議会住宅委員会の議長、スタンレー・チャン議員によると、より手頃な価格の住宅を建設することが最優先課題だという。
「住宅供給に関して、それぞれの郡ではすでに、できる限りの対策を講じています。問題は、それで十分なのかということなのですが、その答えは明白です」
州議会では、より手頃な価格の住宅建設の建築許可承認プロセスを見直すよう提案している。
チャン議員は、「今後数年間で何らかの進展が見られるような対策を立てることが重要だと考えています」と述べている。
住宅ローンの金利が上がってきていることから、マーケットが今後落ち着く傾向にあると見られている。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.18)