4月14日(木曜日)ハワイアン航空は操縦士が調達できないという理由で、州内のフライトをキャンセルせざるを得ない状況となったとKHON2が伝えている。
ハワイアン航空では、今年初めからフライト・シミュレーターの問題が発生して、訓練が間に合わない状態だという。
14日には、州内を結ぶフライト、合計19便が欠航となっている。
航空専門家のピーター・フォーマン氏によると、操縦士は1年に1度か2度、数時間のフライト・シミュレーターによる訓練を受けて認可を受ける必要があるという。
「B 717型機はハワイ州内のフライトで主に使用されるもので、同機のパイロットが訓練を受けられずにいるということは、大きな問題となります。他の機種の操縦士を717型機に配置するとなると、操縦機材が異なるということで、さらに長い承認プロセスが必要になります。およそ数週間かかることになるでしょう」
ハワイアン航空は、14日に139便の州内便を運航しており、キャンセルで影響を受けた顧客全てを受け入れることができたと発表している。
「本日、当社は19便の州内フライトを欠航しました。理由は、717型機の操縦士の調達ができなかったというものです。139便の州内フライトを運航する予定ですが、一部の路線で大型機を配備し、お客様全員を無事に目的地へ送り届けます。キャンセルされたフライトによって影響を受けたお客様には、別のフライトをご提供しております。ご理解とご協力をお願い申し上げます。今年初めからフライト・シミュレーターのメンテナンスの問題で、パイロットの訓練に影響が出ておりますが、現在善処しております」
フォーマン氏によると、飛行機の運航スケジュールは非常に複雑なものだという。
「フライトのスケジュールというのは難しく、様々な要素が絡み合っています。これでいけるだろうと思っていても、ひとつ歯車が合わなくなると、結果として大きな影響が出てしまいます。今回はそのような状況だったと思います」
ハワイアン航空によると、15日(金曜日)には32便の州内便がキャンセルされることになっているが、119便が運航することになっており、キャンセルとなったフライトに搭乗予定だった顧客を全て別便に振り替えることができるという。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.15)