違法ツアーバスに対する規制強化
罰金大幅引き上げの見込み
駐車場の不法占拠や住宅の私道の封鎖などを繰り返し行っている違法ツアーバスに対し、罰金を大幅に引き上げる法案がハワイ州議会で議決された。ハワイ公益事業委員会は4回目以降の違反に対して5,000ドルの罰金を科すことが可能になる。現在の罰金の最高額は1,000ドル。委員会は今後、特にツアーバスに対する規制を強化する方針だ。
法案は既に上院・下院を通過しており、知事に通達される以前の段階として、2つの商工会議所間で最終交渉に入る。法案を提出した民主党のクリス・リー上院議員は「意図的に法を無視し、危険な場所や不適切な場所に繰り返し訪れるツアーバスが散見される」と述べた。ツアーバスを規制する州の法律は地域によって異なるが、カイルアでは特に厳しい規制が施行されている。ホノルル市と郡当局は2012年、2つのビーチパークで行われていたほぼ全ての商業活動を禁止した。地域住民は、ツアーバスで混雑した道路を通過する際、特に週末は何時間にもわたって深刻な渋滞が発生していると不満を漏らしていた。
ハワイ運輸協会のマネージング・ディレクター、ガレス・サカキダ氏は、提案された法案を支持するとコメントした。公益事業委員会のジェイ・グリフィン委員長は、2019年からパンデミックまでの間、委員会は不適切な走行をしたツアーバスに対し、74件の召喚状を発行したと述べた。2020年4月以降、委員会は召喚を一時停止しているものの、今後数ヶ月以内に再開される見込みだ。
(日刊サン 2021.04.13)
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