9日(日)午前7時前、58歳の男性がケワロ湾にてサーフィン中、サメに襲われ救急搬送されたとKHON2が伝えている。
救急医療サービス(EMS)によると、男性はサーフィン中にサメに右足を噛まれたとのこと。海上安全局(Ocena Safety)の報告では、事故発生後、近くにいた友人たちがサーフィンのリーシュコード(ボードが流されないように足とつなぐコード)で止血し、男性の命を救ったという。男性はケワロ湾エリアのサーフスポットの常連だった。
男性は地域の外傷センターへ搬送されたが、深刻な状態にあるという。
州土地自然資源局(DLNR)保全資源執行部は10日(月)早朝、ホノルル海上安全局のライフガードと協力し、ケワロ湾でサメと遭遇する危険があると海の利用者に呼びかけている。
海上安全局のデニス・コグリエッタ警部補は、「海上安全局のPWCオペレーターが、事件が起きたことやサメに噛まれたことをサーファーたちに伝え、海から上がるよう警告している」と語っている。
DLNRによると、今回サーファーを襲ったのは、8フィート(2.4メートル)のイタチザメだとのこと。他の人たちが男性を助けようと近寄ったとき、同じサメが戻ってきて攻撃的な行動を取ったと報告している。
また、海上安全局によると、このエリアでサメに遭遇したのはサーファーだけではなかったという。「午前10時45分頃、警告の看板が出ていたにもかかわらず、ポイントパニック近くで釣りをしていた人がおり、サメはその釣り人を追いかけ海から追い出した」とコグリエッタ警部補は語っている。
ケワロ湾ではサメ注意の看板が掲げられており、サーファーや海水浴客は10日(月)の正午までこのエリアに近づかないようにと注意が発せられている。なお、今回のサメの襲撃を受け、ホノルル海上保安局とDLNRは、ケワロ湾沖とアラモアナ沖のパトロールを継続するとしている。
DLNRのウェブサイトによると、2023年に入ってからのサメの事故は今のところ4件起きており、噛みつき被害はこれで3件目だという。また、オアフ島でのサメによる事故はこれが今年初めてにあたる。なお、ケワロ湾で最後にサメの襲撃が報告されたのは2002年だった。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.4.10)