ワクチン接種対象人口拡大の一方、州の在庫は不足傾向 州当局は早めの予約を推奨
ワクチン接種対象人口拡大の一方、州の在庫は不足傾向 州当局は早めの予約を推奨
ハワイ州では現在、ワクチン接種の対象人口を拡大している一方、州が保持するワクチンの在庫数は横ばい傾向にあるとハワイ・ニュース・ナウが報じている。今後数週間で、さらに数十万人のオアフ島住民がワクチンの対象となる見通しだが、州保健当局は、今後しばらくは接種対象人口に見合った量の連邦政府からのワクチン供給量は期待できないとしている。保健局スポークス・パーソンのブルックス・ベーア氏は「全ての住民にワクチンが供給されるまで、もう少し時間がかかるようだ」と話した。
週明け12日から、オアフ島の50歳以上の住民を対象にワクチン接種が開始される。さらに1週間後の19日からは、16歳以上の全ての住民が対象となる予定だ。現在のところ、ハワイ州の住民へのワクチン接種は、バイデン大統領が打ち出した計画通りに進んでいる。一方で現在、連邦政府から供給されるワクチンの量が不足傾向にある。このワクチン不足は少なくとも今後2週間続く可能性があるという。ハワイ・ヘルスケア協会最高経営責任者のヒルトン・レーセル氏は「ハワイ州全体で約100店舗のドラッグストアにワクチンが直接出荷されているが、来週のジョンソン・エンド・ジョンソン社製ワクチンの供給量は今週比の85%まで下がる見込みだ。ファイザー社製及びモデルナ社製の供給量は横ばいだ」と話した。
ワクチン接種の最も簡単な予約手段の1つとして、HawaiiCOVID19.comにアクセスし、Department of Healthからワクチン・ファインダーを利用する方法がある。登録ページでは、ワクチン接種可能な場所や時間など、全てのリストを閲覧することができる。ワクチン・ファインダーをクリックしてジップコードを入力すると、ワクチン接種ができる自宅周辺の薬局を見つけることができる。州保健局はワクチン接種対象者に対し、今後しばらく数日間以内の予約が困難になると予想されていることから、できるだけ早めの予約を推奨している。オンラインでのサインアップや交通機関など、高齢者向けの追加支援サービスについてはAloha United Way(211)までお電話を。
(日刊サン 2021.04.09)
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