ハワイ州を含むアメリカ国内のレストランや小売店で取り扱われているカナダから輸入された生牡蠣が、現在確認されている複数のノロウィルス感染と関連している可能性について、ホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
4月5日(火曜日)の時点で、アメリカ国内で生牡蠣によるノロウィルス感染が4件確認されていると州衛生局が発表しており、そのうちの1件は3月8日から22日の間にホノルル市内でのことだという。
臨床試験が実施されていないために、確定ではなく、あくまで可能性があるという状況ではあるものの、複数人が特定の場所で生牡蠣を食べて、ノロウィルスが原因とみられる症状を発症したという。
州内で発症した人々は全員回復したものの、入院が必要なほど重症化した。
州衛生局とアメリカ食品医薬品局(FDA)では引き続き、カナダのブリティッシュ・コロンビア州ベイネス・サウンド南部から中部で収穫された生牡蠣が、ノロウィルスに汚染されている可能性について、調査をすることにしている。
ノロウィルスに感染すると、主な症状として下痢、嘔吐、吐き気、腹痛が起こり、発熱、頭痛、体の痛みなどもある。
感染してから12時間から48時間で症状が出始めるとされている。
発症後1日から3日で回復するが、1日に何度も嘔吐したり下痢を繰り返すなど強い症状を引き起こし、小さな子供や高齢者、持病のある人々は、脱水症状にならないよう注意が必要だ。
生牡蠣を食べて上記のような症状が出た場合には、州衛生局(電話番号808-586-4586)に連絡を。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.6)