西オアフのマイリ地区では、経済的に太陽光発電を設置する余裕のない(または屋上に設置するスペースがない)住民のために、新しい太陽光発電所が建設される予定だとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
従来の太陽光発電では一戸建て住宅を所有する人しか利用できなかったが、サビオ・ソーラーが開発する「コンドミニアム・ユニット」と呼ばれる施設では、大規模なソーラーファームを設置し、マンションと同じように一部の所有権を販売することで、購入した人がパネルを所有するとともに太陽光発電による節約を受けられるようになる。
サビオ・ソーラー・マイリの社長のピーター・サビオ氏は、「この“コンドミニアム・ユニット”によって太陽光発電の所有権を分配することで、不公平を解消できると気づいた」と語っている。
サビオ・ソーラーは2021年に初めてこのアイデアを提案したが、当初は、ソーラーファームの周辺に住む住人たちに直接利益をもたらさないと判断され、西オアフの近隣委員会や議員たちの抵抗にあった。やがて、ソーラーファームがコミュニティによって所有され、設計されることを説明すると、より多くの人々がこのプロジェクトに興味を持つようになったという。
22区のマイレ・シマブクロ上院議員は、「密室で行われる従来のエネルギー開発とは異なり、私たちはオアフ島の住民と共同でプロジェクトを設計する」と述べている。「クリーンエネルギーだけでなく、ローカルパワーも必要だ。有権者が自分たちでソーラーファームを設計することで、自分たちの力を主張することをうれしく思っている」。
サビオ氏は、このプロジェクトを実現するためには、太陽光発電の専門家チームを集め、地域主導のプロセスを経ることが重要だったと語っている。
このソーラーファーム・プロジェクトは、今後2年間、開発の許認可と申請手続きが行われ、その後、建設段階に入る。早ければ2026年2月にオンライン化される予定となっている。
サビオ・ソーラー・マイリの詳細はこちら。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.4.5)