ビジネス経済開発観光局 (DBEDT) が31日発表した速報統計によると、2月のハワイへの訪問者数は、パンデミック前の同月と比較して、依然として約24%減となっているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
国内観光客数は、ハワイで3月6日に新型コロナの最初の感染者が検出された前月の、2020年2月を引き続き上回った。しかし、海外からの旅行者到着数が足りず、パンデミック前のような市場の上昇には至らない状況が続いている。
2月の観光客消費額は13億ドル (約1,580億円) に達し、2021年2月の3億9700万ドル (約483億円) を230%近く上回ったが、2020年2月の14億6000万ドル (約1,770億円) にはまだ10.4%及ばない。
しかし、最大の訪問者グループである国内旅行者の支出が増加し、1人1日あたりの支出は2020年の203ドルから9%増の222ドル近くに達した。
2月には63万647人の旅行者が空路で到着。2021年同月の23万5,283人から大幅に増加した。しかし、2020年同月の82万3,910人からは減少している。
2月のある1日の来訪者数は、21万1,147人だった。2021年2月の1日平均9万776人を上回っているが、2020年同月の24万8,097人には及ばなかった。
DBEDTディレクターのマイク・マッカートニー氏は、「この勢いを保ち、特に春から夏にかけては、日本人観光客やその他の国際市場の到来を期待している」と述べている。
3月25日の「セーフ・トラベル・プログラム」の終了に伴い、これまでとは異なる旅行者の受け入れ態勢を整える必要があると同氏は言う。
「レストラン、交通機関、小売店、アクティビティ、宿泊施設など、地元企業がハワイのために質の高い労働力を確保し、維持することが求められ、それは経済にさらなる確実性をもたらすだろう。ハワイの中小企業にとって、質の高い労働力と従業員を惹きつけ、維持するチャンスが到来している。健全な経済のためには、公衆衛生が重要であることを忘れずに、警戒を続ける必要がある。正式なセーフ・トラベル・プログラムは終了したが、誰もがハワイの安全を守る責任を負うことを願っている。私たちはウイルスと共存する方法を学んだが、まだ終わっていないことを忘れてはならない」と同氏は語った。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.1)