2022年11月下旬から実施されている赤信号安全カメラの試験プログラムの進捗状況についてKHON2が報じている。
州運輸局(DOT)によると、プログラム開始後わずか4カ月で、1793件の違反切符が発行されているという。しかも、オアフ島内に設置された10台のカメラのうち、現時点で違反切符を発行しているのは、わずか5台のみだ。なお、DOTの担当者によると、この摘発件数は事前調査と一致しているという。
最初に稼働したヴィンヤード・ブルバードとパラマ・ストリートの交差点では、2022年11月20日(日)以降、543件の取り締まりが行われている。
ヴィンヤード・ブルバードとリリハ・ストリートの交差点では2022年12月12日(月)より稼働しているが、北側で210件、西側で492件と、前述の交差点をすでに上回っている。
パリ・ハイウェイとスクール・ストリートの交差点では、さらに深刻な状況となっている。ホノルル警察は1月28日(土)からこの場所での取り締まりを開始し、すでに346人のドライバーに赤信号の違反切符を切っている。DOTは、毎日5〜6人がこの信号を無視していると推定している。
ウォン・ウェイ・ドライビング・アカデミーの運営者であるスティーブン・ウォン氏は、パリ・ハイウェイの交差点での取り締まりについて、「ここは本当に違反多発スポット。ホノルル警察は、スピードが伴い、ひとたび速く動き出すと止まりたくなくなるような、かなり適切な場所を選んだと思う」と語っている。また、同氏は一日のほとんどを運転に費やしているが、信号無視をよく見かけるとも述べている。
DOTでは、赤信号無視による致命的な事故を防ぐためにも、この数字が下がることを望んでいるが、同局担当者のジャイ・カニンガム氏は、「本当に顕著な変化が見られるようになるのは、6カ月後ぐらいになるだろう」と説明している。
他の場所でもカメラ設置が進められており、29日(水)にはサウス・ベレタニア・ストリートとピイコイ・ストリートの交差点で取り締まりがスタートしたほか、4月と5月にも数カ所でのカメラ設置が予定されている。
この赤信号安全カメラの試験プログラムは2年間の予定で、期間終了後、プログラムを継続・拡大するか廃止するかについて議会で決定されることになっている。
なお、赤信号の無視には97ドルの罰金が科せられ、違反切符と支払い用紙が10日以内に郵送される。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.3.30)