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【世界のこぼれ話】全盲選手がシュートを「聞く」ために数千人が沈黙 ミシガン州

高校生が沈黙によって応援するなどということはあまりない。しかし、あるバスケットボール選手にとって、2千人以上の生徒が完全に静まり返ることは、究極の敬意の表れだった。

ミシガン州にあるジィーランド公立学校の生徒、ジュリアナ・フーグランドさん(17歳)は全盲で、バスケットボールの選手だ。

先週の試合で、 ジュリアナさんがフリースローの体制に入ると、2,500人の観衆が完全に静まり返り、彼女はタッピング(ポンポンと叩く音)によってネットの位置を「聞く」ことができた。

彼女はそのシュートを決め、そして観客は熱狂した、とFOX Newsは伝えている。

ジュリアナさんの母親カレン・フーグランドさんは、シュートを決めた娘を誇りに思うと語った。「2つの高校が彼女を見ていたからというだけでなく、タッピングを聞くことができるように、仲間たちが本当に敬意をもって静かにしているのを見たからです」

ジュリアナさんもまた、誇らしげだった。

「成功するとは思っていませんでした。盲人は単に目が見えないだけではないことを人々に伝えるのが私の願いです。『目の見える人にできることが、目の見えない人にはできない』という固定観念を壊したいと思っています」

教師の一人によると、ジュリアナさんは、あのショットの感触を得るために「何年も」努力してきたという。

「2,500人の観客の前で再びあのショットを放つ姿は感動的だった。彼女とその家族にとって、これ以上ないほどの喜びを感じています。とても思い出深い一日を締めくくることができました」

写真:Shutterstock.com

(日刊サン 2022.3.30)

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