ハワイでは、ヘイアウ（古代ハワイの神殿）など神聖な場所に花や食べ物などのお供えが置かれているところを目にすることがあるが、お供え物によっては害を生むことがあるため注意が必要だ。

ハワイ火山国立公園は、キラウエア山頂にて、腐った食べ物が入ったアルミの容器や、ビニールで包まれた花が見つかったことから、人々に注意を呼びかけているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

ハワイ火山国立公園のレンジャーは、肉、生魚のポケ、ポイ、未開封のクッキーのパッケージ、腐った果物、キャンディーバー、燃えた線香、プラスチックに包まれた花などが入ったアルミ容器を現場から取り除いた。こうしたお供え物は、自然分解されることがなく、ヒアリやコキガエル、マングース、ネズミなどの外来種を公園に引き寄せたり、誘引する可能性があるという。

ハワイ火山国立公園は、インスタグラムに、キラウエア山頂にお供え物が残された画像を投稿し、「人々はキラウエアの神聖な山頂エリア、カルアペレに引き寄せられる。火山と創造の神、ペレホヌアメアに敬意を表しお供え物を置いていく。最近、カルアペレを取り囲むさまざまな場所で、レンジャーたちが伝統的なものではないものを大量に回収している。善意ではあるが、これらの供物は環境を害し、キラウエアの自然の美しさを損なっている」とコメントした。そして、「ネイティブ・ハワイアンの文化、アイナ（大地）、そして私たちの勤勉なスタッフを尊重し、ハワイ火山国立公園内に物を残さないようご協力ください」とし、物ではなくプレ（祈り）やオリ（詠唱）を捧げるよう呼びかけている。

適切なお供え物の捧げ方については、こちら。
https://www.nps.gov/havo/learn/historyculture/ike-hana-noeau-film.htm?fbclid=IwAR04C2LgdkEcDfH3vvnbPLtSM10fPDPgZCf4sOkLJBzVjlnlMjA38SJTmJU