旅行者向けワクチン・パスポート・プログラム 5月半ばに開始の可能性も ハワイ州
旅行者向けワクチン・パスポート・プログラム 5月半ばに開始の可能性も ハワイ州
旅行者向けのワクチン・パスポート・プログラムが現在、ハワイ州当局によって進められているとハワイ・ニュース・ナウが報じている。開始は予想より2週間ほど遅れる見込みだが、実現すれば接種を受けたワクチン・パスポートを持つ旅行者は州で定められた検疫や隔離を回避できる。
今週木曜に行われたブリーフィングで、リビー・チャー州保険局長は、「州はワクチン・パスポート・プログラムの実現について複数の団体と話し合いを進めている」とし、デービッド・イゲ知事は「プログラムの可能性について連邦政府関係者と話し合いを行なっている」と述べた。ジョシュ・グリーン副知事は「システム整備が遅延している。主な課題は、パスポートを持つ人の接種の有無を確実かつ正確に確認できるようにすることだ」と述べ、「私は絶対にやるべきだと考えている」と意欲を示した。グリーン副知事はまた、プログラムが5月15日までに実施される可能性を示唆したが、実施時期の決定は外部に依存するところが多い。副知事は当初、5月1日からの実施を求めていた。
チャー州保険局長は、最後に次のように述べた。
「このシステムは、最終的にワクチン接種カード保持者に対する接種の有無の確認に関わるだろう。正確性を期するため、確認には複数の監査が行われる予定だ。TSAが関与したデジタル・システムによって行われる可能性がある。カードを改ざんした場合は罰則が科せられる。現在、ワクチン接種の有無を示すための複数の登録、記録を組み合わせた検証システムを作成できる企業を検討中だ」
ハワイ大学のジェリー・アグルサ旅行産業管理学教授は「年末には全ての国際線でワクチン・パスポートが必要になるだろう」とコメントした。
(日刊サン 2021.03.26)
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