ハワイの観光業、回復の兆し スプリング・ブレイクで多数の訪問者
ハワイの観光業、回復の兆し
スプリング・ブレイクで多数の訪問者
パンデミック前ほどの数ではないものの、先週、先々週と2週連続で予想を上回る数の観光客がハワイを訪れている。ハワイ州観光局の集計によると、先週の土曜日に約2万4000人、日曜日は2万人以上が、主にメインランドからハワイを訪れた。これを受けて専門家は「ハワイの観光業は回復の兆しを見せている」との見解を示していると、ハワイ・ニュース・ナウが伝えている。ハワイ大学マノア・シャイドラー・カレッジ・オブ・ビジネス旅行産業経営学部のジェリー・アグルサ教授は「ワイキキ・ビーチに活気が戻りつつある。ビーチはタオルを敷いて座る余裕がなく、日暮れ後はレストランの前に行列ができている」とコメントした。一方で「ハワイの観光業の復帰を阻む最大の理由の1つに国際市場が制限されていることがある」と述べている。現在、ヨーロッパは新型コロナ感染第3波の渦中にあり、日本からハワイを訪れるには高額なP C R検査を受ける必要があるなど、外国からの訪問には未だ多くの弊害が残されている。ハワイ州は現在、5月中旬に実施される見込みのワクチン・パスポート・プログラムに取り組んでいる。これについてジョシュ・グリーン中尉は 「データベースにアクセスし、ワクチン摂取の有無を確認するのはかなり複雑なプロセスだ」と語る。一方で「州全体の新型コロナ陽性率がかなり安定した数値を見せているため、4月中旬までに島間の旅行制限解除を目指している」とコメントした。
(日刊サン 2021.03.23)
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