リック・ブランジャルディ・ホノルル市長は、14日(木)夜、1時間にわたる市政報告演説を行い、昨年1年間の市政の成果を詳述し、2期目の再選を目指す将来の青写真を提示した。その中で、深刻な警官不足に対処するため、HPDの警官に2万5000ドル(約370万円:149円/ドル換算)の採用ボーナスを支給する計画が発表されたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ブランジャルディ市長によると、ボーナスは来月から支給される予定で、警官は少なくとも3年間は部隊に残ることを誓約しなければならないという。演説の中で、市長は、「ここオアフ島では、銃乱射、刺傷、殺人、傷害、薬物など、最近大きな話題となった悲痛な事件によって、この島は私たちが必要としているほど安全ではないという現実的な感覚が広がっている」と述べ、地域社会の安全を守るために警官の巡回が必要不可欠であると語った。
また、市長は、元日の銃撃戦で負傷した2人の警官を称え、「ケコア・フローレス巡査とカラニ・フィティセマヌ巡査は、あの日、正義の追求のために命を懸け、容疑者の無謀な発砲により銃創を負った。感謝する市民を代表して言わせてください。私たちはあの日のあなた方の勇敢さを決して忘れない」と語った。
演説ではもうひとつの重要なトピックとして、手ごろな価格の住宅の不足についても触れられた。市長は、現在進行中または近々開始予定の手頃な価格のプロジェクトについて概説し、また手頃な価格の住宅政策を定め、新しい住宅の開発を調整し、プロジェクトに資金を供給するための住宅土地管理局の設立を発表した。
住宅土地管理局は、2029年度末までに1万8000戸の住宅を建設するという野心的な目標を掲げた当政権初の住宅建設計画で示された使命とビジョンを遂行することを主な任務とする。ブランジャルディ市長は、手頃な価格の住宅が不足していることがホノルルの生活費高騰の一因となっており、それが人々の州外への移住に拍車をかけていると指摘した。
同市長は、公約として、「今夜から1年後、DPP(建設計画許可局)による住宅許可審査にかかる平均時間は2週間から4週間になる。そして、その節目の翌年には、商業許可申請が6ヶ月以内にDPPによって審査されるようになる」と述べた。
(日刊サン 2024.3.18)
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