リック・ブランジャルディ・ホノルル市長は、新型コロナのパンデミックで一時休止していた市職員によるハワイ・フードバンクの「フード&ファンド・ドライブ」を先週から再開したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
フード&ファンド・ドライブは、ハワイの飢餓に対する認識を高め、飢餓撲滅のための支援を集めるコミュニティ参加型イベントだ。ホノルル市と州とで協力し2月から同時開催している独自のフード・ドライブは、地域社会の飢餓に光を当て、50万食を集めることを目的としている。
ブランジャルディ市長は、ニュースリリースにて、「飢餓は、私たちの家族や友人の誰もが決して直面してはならないものだが、残念ながら、それはあまりにも一般的に起こっている。今日、一致団結したチームとして、我々はこの問題に立ち向かうために行動を起こしている。1万人以上の市職員が、地域社会が必要としている時に、喜んで立ち上がり、支援するという力強いメッセージを送る」と述べた。
ハワイ住民の6人に1人が食糧難に直面しており、そのうち4人に1人が子どもだと言われている。12月に発表された非営利団体「ハンガー・フリー・アメリカ」の調査によると、2020年から2022年の間に、ハワイ州全体で13万7000人が食糧不足世帯とみなされた。
ホノルル市議会のトミー・ウォーターズ議長は、ニュースリリースの中で、「市の職員は大きな心を持ち、真のアロハ精神を体現している。ハワイのすべての人々が安全で栄養価の高い十分な食料を一年中公平に入手できる未来に向けて、一致団結して努力しなければならない」と述べた。
オアフ島では、5月17日まで、ホノルル・ハレ(市庁舎)、カポレイ・ハレ、サテライト市役所、ホノルル消防署で寄付金を投函することで、市のフードドライブに参加することができる。なお、ハワイ・フードバンクによると、金銭的な寄付が望ましいが、どんな寄付であれ全ての寄付は歓迎され、影響力があるという。
画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.3.12)
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