うちの庭から出て来たのはお城
英国にあるウィヴェリスコムという小さな町に住んでいるチャールズ・ポールさんは、すでに退職して悠々自適な暮らしをしていたが、今まで住んでいた母屋を売って小さな家に移り住もうと思い、庭に家を建てようと計画していた。
頼まれた業者が基礎工事をしようと庭を掘ったところ、出て来たのは13世紀の中世の城の遺跡だったとフォックス・ニュースが伝えている。
13世紀に建てられたとみられるお城は18世紀までに崩れ落ちたらしいが、中世のビショップの邸宅の一部とみられている。
お城の遺跡に対する歴史的価値だけでなく、12世紀の焼き物なども一緒に出土しているそうだ。
遺跡を管理するサウスウェスト・ヘリテージ財団はこの発見を歓迎して、「土地の所有者、考古学者と協力して、この遺跡を調査して保護していきたい」と発表しているが、オーナーのチャールズさんは困っている。
「私はひとり暮らし用の小さな1階建の家を建てて、今まで住んでいた家を売る予定だったのに、こんな遺跡が出て来てしまい、工事は中断してしまった。何かすごい価値のあるものが発掘されているかもしれないと聞いてワクワクしたが、その価値を調べるための費用が15,000ポンド(約200万円)だと言われ、私が支払うことになるという。家の建築も遅れるし、踏んだり蹴ったりだ」
(日刊サン 2021.03.12)
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