8日(水)、突風を伴う強力な寒冷前線の影響で、ハワイ各地で木や電柱が倒れ、多くの地域で停電が発生したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
国立気象局によると、オアフ島とハワイ島では、時速50マイル(約80.5キロ)を超える突風の報告が数件あり、カネオヘ海兵隊基地では、時速56マイル(約90キロ)の突風が発生した。
この突風による主な影響は、以下のとおり。
- ハワイアンエレクトリック社(HECO)は、オアフ島のセントラルとウィンドワードで複数の停電に対応。カネオヘでは8日(水)午後、約1万4000世帯が停電。また、クニア、ソルトレイク、ワヒアワ、カイルアでも停電が報告された。
- 強風による停電で、ハワイ島ではコハラ小学校、コハラ中学校、コハラ高校は終日休校となった。
- ハワイ島では、ワイメアとコハラ地区で、木が電線に倒れたため、約2100世帯が停電。また、マウイ島では、落ちてきた電線のためにワラカ・ストリートとフア・プレイスが閉鎖された。
- 朝の通勤時間帯には、クニアとワイケレ間のH-1フリーウェイをはじめ、悪路と滑りやすい路面で複数の事故が発生した。
- 7日(火)、ラニカイビーチ沖でフランスからの女性がカヤックで転倒し、重体で病院に搬送された。
州全体の強風注意報は、9日(木)午前6時まで有効。
予報によると、強風は通常の貿易風とは逆に南西から西に吹いており、山の尾根や地形の傾斜に沿っているため、オアフ島のウィンドワードのような地域では、持続的な風速や突風がより強くなる可能性がある。
一方、高波警報は、カウアイ島、マウイ島、モロカイ島、ニイハウ島、オアフ島の北と西に面した海岸で、9日(木)の午後6時まで発令中。予報によると、強風の影響でモンスター級の波と強力な潮流が発生しているという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.3.9)