必要なくなった車いすの寄付呼びかけ
オアフ島に住むレイモンド・タヴィタさんは脊椎に障害を持って生まれてきた。
その後手術を受けて少しだけ歩けるようになったものの、生活のほとんどは車いすに頼る毎日を送っていた。
ところが2017年のある日、その大切な車いすが盗まれるという事件が起こった。
その話を聞いた上院議員ジョン・ミズノ氏が、ソーシャルメディアにレイモンドさんの話を投稿したところ、25台の車いすと2台の電動車いすが寄付として集まったのだ。
それから4年、身体的障害のある人々に役に立つ事をしたいとレイモンドさんは今「見えない家族(The Ohana You Don’t See)」という非営利団体を立ち上げようとしている。
一般から必要のなくなった車いすの寄付を募り、障害のある人々へ車いすを届けるという活動だ。
「私は車椅子の修理をしてくれる人を知っているので、壊れていてもいいんです。どんなタイプの車椅子でも、必ず必要としてくれる人に届けます」
ミズノ議員の助けで、寄付してもらった車いすを保管して修理する場所を確保することができたという。
レイモンドさんはまず車いすの活動から始めるが、将来的には別の分野の身体的障害を持つ人々を助けられるようにしたいと考えている。
「今まで自分の存在を見てもらえなかったのに、この活動をすることで見てもらえるようになった気がするのです」
車いすを寄付したいという方は、ミズノ議員のオフィス808-586-6050まで電話するか、[email protected]までメールを。
(日刊サン 2021.03.09)
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