6日(水)夜に行われたハワイ民主党党員集会の予備選挙で、ジョー・バイデン大統領は圧勝したが、「uncommitted(支持者なし)」は集計された票の30%近くを占めたとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
米大統領選挙の民主党候補者を決めるための投票が米国各地で行われている。ハワイ全州では1563票が投じられ、バイデン氏が1032票(66%)を獲得したのに対し、支持者なしは455票(29%)だった。党によると、他の候補者は、自己啓発作家でスピリチュアル・グルのマリアン・ウィリアムソン氏が50票(3%)、ディーン・フィリップス下院議員が15票(1%)、他の2人の候補者の得票数は一桁だった。
ハワイ州は8月の党全国大会に22名の指名代議員を送る。5名の特別代議員と3名の党首・選出議員代議員は、州全体の得票に比例して割り当てられる。州の2つの下院選挙区はそれぞれ7人の代議員を送る。民主党全国委員会の代議員選出規定では、州全体の得票の15%以上、または下院選挙区の得票の15%以上を獲得すれば、どの候補者にも代議員を獲得する資格がある。
バイデン氏は5日(火)に米国各地で行われた選挙「スーパー・チューズデー」を勝ち抜き、再び党の指名に近づいた。同氏は今月中に民主党の指名を正式に獲得すると見られており、トランプ氏の共和党最後の主要ライバルであったニッキー・ヘイリー氏が選挙戦を去った後、総選挙ではほぼ間違いなくドナルド・トランプ氏と対決するとみられている。
高校の社会科教師であるジョン・ビッケル氏は、バイデン大統領が子どもの税額控除を拡大し、アメリカの子どもの貧困率を半減させたことや、ストライキを起こした自動車労働者とともにピケットラインに立ったことなどから、バイデン支持者に転向したひとりだ。「労働者に個人的に寄り添うことをした大統領は他にいない。ジョー・バイデンについては、そういったことが本当に印象に残っている」
80歳の定年退職者であるビル・ミルクス氏は、81歳のバイデン氏が大統領選で効果的な討論や選挙運動ができるとは思えないため、支持者なしと投票した。「彼は、あと4年間、頑張って良い仕事をすることができると人々に信じさせるだけの熱意を示し、鼓舞できるほど健康ではない」
ハワイは民主党の牙城であり、同党は州議会の両院と知事を支配している。また、州代表議員の4人全員が民主党だ。
ハワイの共和党は12日(火)に大統領予備選挙を行うこととなっている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.3.8)