ハワイ島キラウエア山頂で起こっていた火山噴火は、61日間の活動の後、一時停止しているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
アメリカ地質調査所(USGS)ハワイ火山観測所は、7日(火)、ハレマウマウ火口の底で溶岩噴出が見られなくなったと発表。6日(月)には溶岩湖でゆっくりと溶岩が滲み出していたが、午後には活動が低下し、翌日には溶岩噴出などの活動が見られなくなったという。
USGSによると、今回の火山活動の減少は、2月17日(金)に始まった「より大きなデフレ性傾斜低下」に関連しているという。これは、地面が数時間から数日間にわたり収縮するもので、キラウエアでよく見られる現象だ。圧力の低下は、噴火を減少させる原因となりうる。
キラウエアは1月5日、ハレマウマウ火口で光りが感知された後、噴火を再開した。今回の噴火は、約1カ月間の活動休止の後に始まった。
キラウエアは世界で最も活発な火山の1つで、2018年に起きた噴火では、700軒以上の家屋が溶岩流によって倒壊している。同火山は1983年から噴火を続けており、中には溶岩流が農場や住宅を覆うこともあった。また、溶岩が海に流れ、水と触れることでドラマチックな光景を作り出すことでも知られている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.3.8)