アメリカ・オクラホマ州に住む7歳の男の子は、崖から落下して小川に落ちた3歳の弟を救助したことで英雄と呼ばれていると、地元ニュースのKXIIが報じている。
この幼い兄弟の母親のエイミー・ブライムさんは、2月25日、自身の母親と3人の子ども、飼い犬1匹とともに、オクラホマ州サルファー付近のチカソー国立保養地にハイキングに出かけた。パークレンジャーによると、一家はロック・クリーク・トレイルにいたという。
一家の犬が崖の壁面にある出っ張りに飛び降り、3歳のライリー君もその後に続いてしまった。「滑ったのか落ちたのか、なぜそうなったのかはわからないが、岩から落ちてしまった」とエイミーさんは語る。
ライリー君は崖から100フィート(約30.5メートル)ほど落下し、小川に転落。兄である7歳のダコタ君は、弟を助けるために迷うことなく崖を降り、冷たい小川の中から弟を引き上げた。その日の水温は摂氏マイナス9度以下だったという。「ダコタには、ライリーを完全に助け出す力はありませんでしたが、水面から頭を持ち上げることができました」とエイミーさん。
10分以内にレンジャーが到着し、2人は病院に運ばれた。ライリー君は頭と顔を負傷、肋骨2本と手首を骨折していた。ダコタ君は額と後頭部に切り傷があるほか、膝にも大きなけがを負った。ライリー君は現在も入院中で、回復には時間がかかるという。
事故発生後、家族を支援するクラウドファンディングが発足。エイミーさんは寄せられた多くのサポートに感謝するとともに、兄弟の愛と絆を誇りに思うとコメントしている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.3.7)