新型コロナウィルス感染対策としての規制の緩和・撤廃が進み、旅行業界の専門家は旅行先としてのハワイを考える人々が増加すると見ているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ハワイ大学トラベル・インダストリー・マネージメント・スクールのジェリー・アグルサ教授によると、すでに1日あたり3万人の観光客がハワイに到着してきており、飛行機の搭乗率は90%台後半となっているという。
「アメリカ西部からは、サウスウェスト航空、アラスカ航空、ハワイアン航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空がハワイにむけて運行していますが、どの便もほとんど満席の状態です」
アメリカ本土の多くの地域では今後2週間で春休みとなるために、これからさらに観光客は増加するだろうという。
すでにホテルの中には予約が取れないところも出ており、レンタカーは品薄の状態が続いている。
「隣島では、すでにレンタカーを手に入れることはできない状態です。オアフ島ではまだレンタカーを見つけることは可能ですが、料金は信じられないほど高額です」
レストランも事前の予約を推奨している。
チャート・ハウスを経営しているヤナ・キャベル氏は「レストラン予約サイト『オープン・テーブル』からの予約はいっぱいですが、電話での予約はまだ受け付けています」と述べている。
レストラン入店時にワクチン接種カードもしくは陰性証明をチェックしなければならなかった規制が撤廃されたことについては「本当に良かったと思います」と歓迎している。
「春休みの観光シーズンの到来を前に、今様々な準備をしているところです」
アメリカ国内からハワイに到着する観光客に対する規制「セーフ・トラベル・ハワイ」は3月25日まで続いているが、これからは海外からの観光客が増えるのではないかと期待しているという。
キャベル氏は「海外からのお客様は全体の3分の1を占めていました。日本からのお客様が戻ってくるのを楽しみにしています」という。
ハワイ小売業協会のティーナ・ヤマキ氏は「アジア圏からの観光客は小売業にとって非常に重要なマーケットです。ショッピングに対して消費する金額が大きいからです。アジア圏からの観光客がハワイに戻ってきていないので、多くの小売店はまだ苦しんでいる状態です」と述べている。
アグルサ教授は「ハワイに到着する時の規制が3月25日に撤廃されても、ハワイから自国へ戻る時の規制が残っているので、それが課題です。アジア圏の国々が規制を緩和する必要があります」と述べている。
日本政府は3月から規制を一部緩和したものの、規制撤廃がいつになるのかはまだ不明なままだ。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.7)