ハワイ州で唯一の石油精製会社「パー・ハワイ」の親会社であるテキサス州ヒューストンにある「パー・パシフィック・ホールディングス」は3月3日に書面で、ロシアによるウクライナ侵攻が起こったことを背景として、ロシアからの原油輸入を停止すると発表した。
同社は今後ハワイ州での原油供給のために、南北アメリカからの購入を検討していると述べている。
「原油に関わる地理的政治的な動きとエネルギー市場はダイナミックに変化します。今後数週間から数カ月にわたって、ロシアからの原油に対して注意深く観察して検討していきます。地理的政治的な状況が進展していく上で、私たちは顧客のためにハワイ州政府と協力して、ハワイでのエネルギーを供給していくために適正な判断をしていきます」
ハワイ州内では2021年に全体のおよそ4分の1にあたる原油がロシアから輸入された。
先週ハワイ現地子会社の「パー・ハワイ」は州内での原油供給に何ら問題はないと発表している。
さらにハワイアン・エレクトリック社も「パー・ハワイ」から(発電に使用する)石油の供給に問題はないとの連絡を受けたと述べている。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.4)