2日(木)、ハワイで娯楽用マリファナを合法化する法案が州上院の2つの委員会を通過。今後は上院本会議に移行するとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
他州で医療目的だけでなく娯楽目的でのマリファナが合法化された際、大手業者による競争や、余ったマリファナによる価格暴落といった問題が起きたことを踏まえ、今回2委員会で承認された上院の提案は、ハワイ州内の小規模な認可栽培業者を奨励する内容が盛り込まれている。
提案では、5000平方フィート以下(約465平方メートル:新築の分譲住宅の敷地程度の広さ)という小規模事業者に重点が置かれている。また、栽培業者、製品製造業者、小売業者にはそれぞれ別のライセンスを与え、個々の企業が保有できるライセンス数にも制限を設けるとしている。
この提案に対する委員会での反対票は2票だけだったが、大麻に対する連邦法の継続、ドライバーや労働者に対する警察などの懸念、若者によるアクセス、犯罪行為などについての懸念もある。シャロン・モリワキ上院議員は、「医療目的での使用は重要だと考えるが、娯楽目的での使用はどのように枠を決めるのか」と疑問を呈した。
上院法案669は、来週には上院を通過する見込みで、下院でも支持者が過半数を占める可能性があるが、スコット・サイキ下院議長は、州は今年中に準備が整わないだろうと言及。同議長は、下院の各委員長に、今議会終了後の今夏に合法化制度に取り組むことを計画するよう要請。特に法執行機関が提起した問題が心配されるとしており、「合法化が一般市民に与える影響について、彼らは正当な懸念を持っており、この一環として考慮されなければならない」と述べている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.3.3)