【世界のこぼれ話】アメリカ版美魔女コンテスト ミズ・シニア・ユニバース・アメリカ 審査対象は内面の輝き
今年のミズ・シニア・ユニバースのアメリカ大会がラスベガスで行われ、ユタ州セント・ジョージに住むメラニー・ハミルトンさん(69歳)が優勝に輝いたとフォックス・ニュースが伝えている。
ミズ・シニアは60歳以上の女性を対象としたコンテストだ。
カリフォルニア州北部から2014年にユタ州に引っ越してきたメラニーさんと夫のダグさんは、ハンティング(狩猟)のシニア全国競技会にずっと出場するほどの腕前で、メラニーさんは常に運動で体を鍛えると共に競技会の運営ディレクターも務めていた。
「あるハンティングのシニア競技会で、『ミズ・シニア・ユタ』という女性が大会出席者に挨拶をしているのをみて、面白そうだなと思ったんです。それでウェブサイトをチェックして2019年に応募することにしました」
しかし、その後メラニーさんは乳がんを患っていることが判明して、2019年と2020年を治療のために費やし、今回ついにミズ・シニア・アメリカとなったのだ。
「ハンティングは厳しい運動です。ハンティング競技会とシニア・ユニバースのコンテストと共通していることは、年齢はやりたいことをすることの足枷(あしかせ)とはならないということです」
ミズ・シニア・ユニバースのコンテストはドレス着用はあるものの、水着審査はない。
外見よりも、今までの人生で何を達成したか、自分の内面をどのように表現するかが数日間にわたって審査され、作文などの記述式審査も行われる。
自己紹介文や、自分の人生の哲学、過去の思い出についてなど、たくさんの文章を決められた時間内に書き上げなければならない。
「私はジャーナリストなので文章を書くのに慣れていて良かったと思いましたが、自分の人生を振り返るきっかけにもなりました」
今年70歳になるメラニーさんは、これからもジャーナリストとしての仕事とハンティング競技を続けながら、ミズ・シニア・ユニバース・アメリカとしての仕事もこなさなければならない。
「何歳であるからこうすべきだというように考えたりしません。人間は長く生きれば生きるほど、経験が豊かに積み重なっていくのです。それに乳がんは死の宣告ではありません。苦しい思いもしましたが、私はより強い人間になれたと思いますし、これから同じような状況にある人々の役に立ちたいと思います」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.2)
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