ハワイアン航空の新型フラッグシップ機「ボーイング787-9ドリームライナー」の初号機が完成し、ホノルルに到着したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ドリームライナー導入は、ハワイアン航空の94年の歴史における画期的な出来事であり、アラスカ航空との統合に向かう未来への大きな投資でもある。記念すべき初号機は、14日(水)にノース・チャールストン(サウスカロライナ州)からのデリバリー・フライトを経てホノルルに到着した。そして、23日(金)、このフラッグシップ機のブレッシングに1500人以上の従業員とゲストが参加した。
ハワイアン航空のピーター・イングラム社長兼CEOは、「この日が来るのを長い間待ち望んでいた。ハワイアン航空の新たなフラッグシップ機として787-9への投資を初めて発表した日から今日でほぼ6年になる」と述べた。
ボーイング787-9型機は、従来より燃費が良く、より長距離の移動が可能で、より快適なプレミアム商品を求める消費者の需要を取り込むことにより、ハワイアン航空に利益を拡大するチャンスを提供する。
「ボーイング」社のコマーシャル・マーケティング担当副社長であるダレン・ハルスト氏によると、この航空機は史上初めて複合材構造で作られており、軽量化されているため燃料費が節約でき、長距離飛行が可能になっているという。「全体的に、初期のワイドボディよりも燃費が約25%優れている。また、燃料効率が高いため、航続距離は約17時間、8000マイルであり、つまり、ハワイから世界のどこへでも飛んでいける」
この航空機はまた、乗客が脱水症状になるのを抑え、よりよく休息し、目的地に到着できるよう、機内の気圧を低くするなど、乗客のための先進技術が搭載されている。乱気流の影響に対抗するセンサーを装備し、エンジンには鋸歯状のシェブロンがあり、機内外の騒音を低減する。また、より大きな収納ボックス、ムード照明、調光可能な窓を備え、旅客機の中で最大の眺望を提供する。
ボーイング787-9型機によるデイリー運航は、4月15日から5月14日までホノルル・サンフランシスコ間で開始され、その後、ホノルル・ロサンゼルス間、ホノルル・フェニックス間の一部便が5月15日から開始される。
なお、ハワイアン航空はボーイング787-9を12機発注しており、年内にさらに2機が納入される予定となっている。
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画像:youtube.com / Hawaiian Airlines
(日刊サン 2024.2.26)