リヨン市 学校給食に肉はダメ
美食の国フランスで大問題が起こっているとフォックスニュースが伝えている。
リヨン市はフランスで3番目に大きな都市で、フランスの食文化の中心としてシチューやテリーヌなどが有名なところだが、2020年7月にリヨン市の市長に当選したのは、環境や自然保護を強く訴える緑の党の主要メンバーでもあるグレゴリー・ドゥーセ氏だ。
その新しいドゥーセ市長が打ち出した施策が、リヨン市の学校給食から肉を排除するというものだったから大変だ。
この決定にフランス政府の内務大臣であるジェラルド・ダルマニン氏がツイッターで噛み付いた。
「この施策はフランスの牧場と肉屋に対する許されない侮辱だ。緑の党は自分勝手なイデオロギーで、我が国の労働階級のことを全く考えていない政策を決定している。多くの貧しい子供たちは学校給食でだけ肉を食べている状況だというのに」
農務大臣のジュリアン・デノルマンディ氏も「ドゥーセは自分の理想主義を子供たちの皿に乗せている。子供たちが成長するのに必要なものを与えるべきだ。肉は子供にとって必要なものだ」と述べている。
攻撃されたドゥーセ市長は、肉を給食から排除する目的として、新型コロナウィルス感染の中で給食の提供を合理化し、地球に優しくよりバランスの良い、地元の食材で健康な食事を提供することだと反論している。
市長はまた、地元の農家を守るために食肉の大量移動を制限するべきだと主張しており、2022年までに学校給食で地元のオーガニック野菜によるベジタリアンの食事を提供する計画を立てている。
ちなみに肉はダメだが、魚と卵は給食で出されているそうだ。
(日刊サン 2021.02.23)
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