インフレが進み、住居費や食費などがかつて経験したことのない高水準に達している現在、10万ドル(約1500万円:150円/ドル換算)はかつてほど高額なものではなくなっているが、10万ドルの実質価値が住んでいる場所によって異なることが新しい研究で明らかになったとKHON2が伝えている。
個人金融ウェブサイト「SmartAsset」は、米国の72の大都市における10万ドルの給与に連邦税、州税、地方税がどのような影響を与えるかを調査し、これらの都市の現地の生活費を考慮して、その給与が全国でどれくらいの価値があるかを分析した。全体として、10万ドルの給与は全米の大都市平均で約7万700ドルの価値があることがわかった。最も購買力があるのは南部から中西部にかけての都市で、最も低いのは、西部と北東部の都市だった。
この調査によると、ホノルルは全米で2番目に10万ドルの購買力が低い都市で、ホノルルでは10万ドルがおよそ3万9000ドルの価値に相当することがわかった。なお、最も低いのはニューヨーク市で、10万ドルはわずか3万914ドルに相当し、ホノルルより8000ドル以上も差がある。
10万ドルの価値が低い全米都市10位は以下のとおり。
1位、ニューヨーク州ニューヨーク市(3万914ドル)
2位、ハワイ州ホノルル(3万9148ドル)
3位、カリフォルニア州サンフランシスコ(4万997ドル)
4位、ニューヨーク州ブルックリン(4万3376ドル)
5位、カリフォルニア州ロサンゼルス(4万7762ドル)
6位、ワシントンD.C.(4万8734ドル)
7位、ニューヨーク州クイーンズ(4万9978ドル)
8位、カリフォルニア州サンディエゴ(5万82ドル)
9位、マサチューセッツ州ボストン(5万109ドル)
10位、カリフォルニア州オークランド(5万1237ドル)
一方、10万ドルの価値が最も高いのは、テキサス州エルパソだった。州税も地方税もなく、生活費も安いため、6桁の収入は8万8840ドルの購買力を持つ。このほか、テキサス州の都市の多くが上位に入っている。
10万ドルの価値が高い全米都市10位は以下のとおり。
1位、テキサス州エルパソ(8万8840ドル)
2位、オクラホマ州オクラホマシティ(8万7585ドル)
3位、テネシー州メンフィス(8万6960ドル)
4位、テキサス州コーパスクリスティ(8万6383ドル)
5位、テキサス州サンアントニオ(8万5625ドル)
6位、テキサス州ラボック(8万5065ドル)
7位、オクラホマ州タルサ(8万4507ドル)
8位、フロリダ州ジャクソンビル(8万3878ドル)
9位、テキサス州ヒューストン(8万2986ドル)
10位、ミズーリ州セントルイス(8万2614ドル)
シェアする
画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.2.22)