【ハワイニュース】ワイピオ川アルコール汚染パラダイス・ビバレッジズに罰金7万5,000ドル提示 ハワイ州保健省
オアフ島中南部の細流、ワイピオ川の水からアルコールが検出された問題で、ハワイ州保健局(The Hawaiʻi Department of Health: DOH)が先週、酒類・アルコール飲料卸売業者の「パラダイス・ビバレッジズ」(Paradise Beverages)に対し、罰金7万5,000ドルを提示した。
パラダイス・ビバレッジズでは、期限切れのビールやソフトドリンクを倉庫で処分する際、飲料を廃棄した後、容器を粉砕し、リサイクルする。その際、廃棄された飲料の一部がワイピオ川に流れ込んだとみられている。
独立試験機関の「FQ Labs」が昨年11月、ワイピオ川の水を分析した結果、1.2%のアルコールと0.04%の糖分が含まれていた。これについてDOHは、パラダイス・ビバレッジズがハワイ州主要各島に所有する大型倉庫のうち、「カウカ・ブールバード近くのH2ハイウェイ・ダイヤモンドヘッド側にあるパラダイス・ビバレッジの倉庫の雨水管から出たアルコール分が、ワイピオ川に流入した」と述べた。
アルコール物質の道筋は、専用の染料を使用することで追跡された。倉庫の雨水管の水はワイピオ川に流れた後、崖をつたって約30メートル下の峡谷に流れ込むという。
パラダイス・ビバレッジズの広報担当者は、「DOHの調査結果を受け、当面の間は廃棄とリサイクルを停止している。また、アルコール分の流出を防ぐため、倉庫の集水システムを改良している」と述べた。同社は、提示された罰金7万5,000ドルについて、「異議を唱えるかどうかは検討中」としている。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.2.22)