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【ハワイニュース】ひき逃げ死亡事件から1年 母親が奨学基金を設立

マッキンリー高校に通うサラ・ヤラさんの痛ましいひき逃げ事件から1年を迎え、地元コミュニティはこうした悲劇の再発防止に取り組んでいるとハワイ・ニュース・ナウおよびホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

2023215日の朝、16歳のサラさんは通学のためにカピオラニ・ブルバードの横断歩道を歩いていたところ、他の学生とともにタコマのピックアップトラックにはねられた。ドライバーは現場から逃走したが、後にミッチェル・ミヤシロ容疑者(46歳)が逮捕された。事故当時、無免許の状態で、過去に164件もの交通違反を起こしていた同容疑者は、この事故に関し、昨年12月に第1級過失致死罪で起訴されている。

17日(土)、100人以上がカピオラニ・ブルバードの両側に並び、「子どものために協力を(Kokua for Keiki)」「運転はアロハの精神で(Drive with Aloha)」「歩行者に注意(Watch for Pedestrians)」といったメッセージが描かれたカラフルな看板を手にし、ドライバーに安全運転を呼びかけた。

家族や友人、議員や地域住民が集まったこの集会は、ヤラさんの家族、非営利団体MADDハワイ、カカアコ地域の母親300人で構成される地域団体「ワード・ビレッジ・マムズ」によって組織された。ワードビレッジ・マムズの創設者であるカレン・チャン氏は、「サラさんが亡くなってから1年が経った。私たちは、より良い取締り、より良い法律、より良い道路設計を求め、運転に注意することがいかに大切かを一般の人々に呼びかけようとしている」と語った。

サラさんが亡くなって以来、母親のシェビー・サニアタン氏はスピードバンプや赤信号安全カメラの設置、無免許運転者の路上退去を求めて闘ってきた。「自分のためではなく、他の人の命を救うために。それが私の主張だ」

サラさんの事件に関する裁判は延期されたが、サニアタン氏は希望を持ち続けている。彼女は、ヤラさんの描いた絵と「探すのをやめたとき、突然見つかる」ということわざからインスピレーションを得たTシャツの募金活動「サラ・ヤラズ・ハート」を行っている。サニアタン氏はその収益をマッキンリー高校に寄付し、コンピューターサイエンスに興味のある生徒のための奨学基金を設立する予定だという。

サラ・ヤラズ・ハートの詳細はこちら
https://sarayarasheart.bigcartel.com/

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(日刊サン 2024.2.20)

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