毎日の生活の中で運転していると、路上にあるヒビやアスファルトの剥離、穴などを目にすることが多い。
時には車のタイアが穴に入って「ガタン」と衝撃を感じることもある。
アメリカ国内の輸送調査を行っている非営利団体TRIPが2022年1月に発表した報告書によると、高速道路や田舎道まで含むアメリカの全ての道路の40%が「劣悪あるいは普通の状態」にあたるという。
悪い路面を運転することはタイヤや車体に大きな打撃を与えるもので、1年間で修理やメンテナンスにかかる金額は、アメリカ人のドライバーひとり当たり平均621ドル。
これはアメリカ国内全体で1年間に1,410億ドルに達する数字だ。
路面にできる穴の原因は、雪の多い地域では路面に撒かれる大量の塩分であったり、乾燥した地域では水分の蒸発、暑い地域では直射日光など地域によって様々だが、ドライバーが毎日感じるストレスは共通している。
路面の穴に関する苦情も多く、ソーシャルメディアにも怒りの言葉とともに多く投稿されているという。
ツイッターに寄せられた路面の穴に関する苦情を州ごとにまとめたデータがある。
その中でハワイ州は苦情の多さで第2位にランキングされているとKHONが伝えている。
1位はロードアイランド州(道路1,000キロに対する苦情数23.4件)穴を避けようと運転するので、交通事故につながると言われている。
2位のハワイ州(道路1,000キロに対する苦情数20.6件)州内の道路の3分の1が劣悪な状態だと報告されている。
3位ニューヨーク州(20.5件)、4位マサチューセッツ州(18.7件)。
反対に苦情の少ない州は、アイダホ州(0.4件)、ワイオミング州(0.6件)、モンタナ州(0.8件)、ニューメキシコ州(0.8件)となっている。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.2.18)