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【ハワイニュース】ハワイ州で汚職や横領が多発

汚職や横領など、倫理的に間違っている犯罪は小さなことから始まる。

選挙で選ばれた政治家がランチをおごられる。

会計係が後で穴埋めするつもりで100ドルの職場の現金を抜き取る。

建築許可局の役人が建築許可を申請する人々からドーナツを受け取る。

人々は「このくらいは認められて当然だ。自分は一生懸命仕事をしているのに評価されない。給与が低すぎる。みんながやっていることだ」という考えから始まっていることが大半だ。

しかし、そんな考えから始めた犯罪に対する代償は、逮捕されるまで気がつかない。

犯罪者として逮捕・起訴され、世間から白い目を向けられ、最終的に刑務所に入ることになるのだ。

多くのホワイトカラーの容疑者の弁護を引き受けてきたアレキサンダー・シルヴァート弁護士は「物事は本当に些細なことから始まるのです。そしてどんどん大きな金額になっていきます。数回続けると、少しずつ大きな金額、複雑な犯罪行為となり、悪化していきます。そしていつの間にかパターン化していって、どんどん大きな犯罪となっていきます」と述べている。

近年ハワイ州で起こった例をホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

  • 2010年、少年野球チームの会計係だったパウロ・セラス・セレムは、チームの資金から11,500ドルを横領して有罪となった。
  • 2016年、少年野球チームから13,368ドルを横領したニーナ・ムーアは、勤務していた会社の取引先からも7,033ドルを横領したことを認めた。
  • 2018年、マウイ島の少年サッカー協会の会計係をしていたリキ・マエダは、チームの資金から180,203ドルを横領して有罪となった。
  • 2018年、ローラ・ジーン・アモリンは30年以上勤務していた発達障害と知的障害者を支援する団体から700万ドルを横領して25年の禁固刑となった。
  • 2020年、ホノルル建設計画許可局に勤務していた元職員と現職員は収賄罪で連邦裁判所によって起訴された。一部の業者から現金を受け取って建築許可承認便宜を図っていたとされている。建築許可に携わる人々の間では、便宜を測ってもらうために職員に食べ物を差し入れることは当たり前のことだったという。
  • 2020年、ホノルル警察署長のルイ・ケアロハと妻であったホノルル市副検察官のキャサリン・ケアロハは遺産を不正に取得するためにキャサリンの叔父を陥れたことでそれぞれ7年と13年の禁固刑となった。
  • 2022年、元ホノルル市運営局長のロイ・アメミヤ、市のコーポレーション・カウンシルのダナ・レオン、ホノルル警察委員会会長のマックス・スワードは市の資金を不正に使用したことでFBIに自首した。
  • 2022年、元ハワイ州上院議員のカラニ・イングリッシュと現職下院議員タイ・カレンは金を受け取って特定の企業に便宜を図った収賄の容疑で起訴された。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2022.2.14)

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