ホノルルの街中の木々に青いリボンがかかっているのを見たことがあるだろうか? このリボンは、2007年からホノルル市の公式鳥となっているシロアジサシ(マヌ・オ・ク)の繁殖場所となっていることを示すものだとKHON2が伝えている。
とくにカラカウア・アベニューとカピオラニ・ブルバード沿いの木々は、天敵であるネズミが少ないことから、シロアジサシが繁殖場所として選ぶことが多いという。
シロアジサシは海鳥だが、木に卵を産みつける。他の一般的な鳥のような巣作りをせず、木からむけた樹皮や枝などで小さなカップを形成し、そこで35日かけて卵を孵化させ、6週間から7週間ほど雛の世話をする。
シロアジサシの巣は一般的な鳥の巣と違うため、見落とされやすく、街路樹の剪定の際に卵や雛が傷つくことが多かったために、青いリボンが取り入れられることとなった。リボンには「シロアジサシが営巣中、剪定は慎重に」と書かれている。
また、青いリボンには、シロアジサシの保護活動を行う団体「フイ・マヌ・オ・ク」の電話番号が書かれている。もし木から落ちたヒナを見かけたら、リボンに書かれた番号に電話し、ヒナが道に迷い込まないようにそばにいてあげよう。
フイ・マヌ・オ・クはボランティアの団体で、シロアジサシの世話をし、巣の場所を記録し、繁殖地全体の巣を示す地図を管理している。同団体は、ボランティアやウォーキングの参加者を募集している。詳しくはこちら。https://www.whiteterns.org/
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(日刊サン 2024.2.13)