毎年スーパーボウルの放送で流されるCMは多くの注目が集まるが、11日(日)に開催された今年の試合のCMは、多くの企業が30秒のスポットに700万ドル(約10億4000万円:149円/ドル換算)という大金を投じず、資金を投じた企業は論争を避け、例年に比べて派手さを抑えたコマーシャルを発表するなど、例年とは明らかに異なる印象を残したとNewsNationが伝えている。
ビヨンセは「ベライゾン(Verizon)」の広告で再びインターネットを席巻し、すぐにバイラル曲が配信された。
元NFL選手のトム・ブレイディはフィールドにはいなかったが、「ダンキン」の広告でインパクトを残した。俳優のベン・アフレックは、ブレイディやマット・デイモンらと「ダンキングス(DunKings)」というボーイズバンドを結成し、ジェニファー・ロペスを訪ね、ボストンの誇りに満ちたパフォーマンスを披露した。ラッパーのジャック・ハーロウとファット・ジョーもセレブリティ満載のCMに登場した。
「ウーバー・イーツ」は、「フレンズ」のジェニファー・アニストンとデヴィッド・シュワイマーが出演するCMで、ピーナッツアレルギーを軽んじるシーンについて食物アレルギー研究教育団体から苦情を受け、土壇場でCMを変更せざるを得なかった。しかし、広告では人々が忘れ物をする様子を映し出し、同社がさまざまな商品を配達できることを印象付けた。
「バドライト」は、トランスジェンダーの活動家ディラン・マルバニーを起用した昨年の広告の反発から逃れるため、「トップガン・マーベリック」の出演で知られる俳優マイルズ・テラーと彼の妻で俳優のケリー・スペリーを起用し、二人がダンスで保留時間をつぶすという広告を出した。
宗教は今年もビッグゲームに一役買った。人々をイエスと結びつけることを目的とした「ヒー・ゲッツ・アス(He Gets Us)」キャンペーンが、今年もスーパーボウルに戻ってきた。このキャンペーンは、裕福なクリスチャンの寄付者グループによって支援されており、日曜日の夜に2本の広告が放映された。
しかし、ユーモアはスーパーボウルの休憩時間中の広告の主流であり、今もその頂点に君臨し続けている。お菓子の「リース」の広告では、ナレーターが同社の主力商品であるピーナッツバターカップに「大きな変更」を加えることを告げると、試合を見るために集まった6人の友人たちが大騒ぎし、一人はテーブルを壊し、もう一人は窓から飛び降りるという過剰反応を見せるというものだった。
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