【ハワイニュース】在フィリピン米国大使館で機密情報流出 ホノルル在住女性、懲役90日判決
在フィリピン米国大使館の臨時職員だったホノルル在住の女性が、機密情報を故意に流出させた罪で、懲役90日の判決を受けた。判決を受けたのはアジア・ジャナイ・ラバレロ被告で、昨年、米司法省から有罪判決を受けていた。
裁判所に提出された嘆願同意書によると、ラバレロ被告は、在フィリピン米国大使館の臨時職員だった2020年に、滞在先のマニラ市内のホテルの一室で、米国人の同僚3人と、外国人2人を招いてパーティーを開いた。その際、同僚の1人が寝室で、「機密(secret) 」と書かれた米国大使館の文書を発見したという。
ラバレロ被告は米国防総省が派遣した民間の職員で、米インド太平洋司令部合同情報オペレーションセンターのエグゼクティブアシスタントとして働いていた。その際、被告は機密情報を管理していた。被告は米国立情報大学の学生だった2020年、在フィリピン米国大使館に臨時職員として6ヶ月間派遣された。
被告側弁護士のバーニー・バーバー氏は、ラバレロ被告が「罪を認めて謝罪し、責任を取る意思がある」とした上で、「被告は、発見された機密文書を、当時取り組んでいた論文の参考資料として使用していた。悪意のある流出ではなかった」と説明した。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.2.11)